6月に開催された理事会において、江崎勝久前理事長の後を受け、大阪凌霜クラブ理事長に就任いたしました宮本又郎です。
大阪凌霜クラブは1934年に創立された由緒あるクラブです。1976年には会員の交流、懇親の便を向上すべく、大阪駅前第一ビルの現在地に固有のクラブ施設を購入、2002年には母校の創立100周年を契機に、全学卒業生のためのクラブとして再出発、神戸大学学友会大阪クラブ名を併記することにいたしました。さらに、2011年からは「一般社団法人 大阪凌霜クラブ」と法人化いたしました。
この間、クラブの創設、施設の購入・維持、法人化等々において多大の尽力をなされた歴代の理事長、役員、会員の皆様に心から敬意を表し、御礼を申し上げたいと思います。
このような歴史を顧みるとき、このクラブの伝統の維持とさらなる発展に強い責任、プレッシャーを感じざるをえません。会員数の伸び悩み、高齢化、施設利用率の低下等々悩ましい問題がありますが、この解決は根本的には、同窓生の皆さんにとってクラブが魅力ある場所かどうかにかかっているでしょう。いつでも気楽に立ち寄れる場所、誰かに会えて、楽しかった、有意義であったと思える場所、そんな場所としてクラブが機能できれば、と思っています。
私は長らく大学に勤務してきましたが、昨今、どの大学でも同窓会活動は沈滞気味と聞いています。とても残念な気がします。私の場合大学卒業後、友人の多くと異なる道に進みましたが、その後も約50年、大学時代の友人との交際は続いています。時に会って、呑み食いし、歓談をすることは楽しいことですが、それだけでなく、異なる世界で仕事をしている友人から、同業者からは得られない知識や示唆を得てきました。会えばたちまち青春の日々にタイムスリップし、損得抜きで付き合える学生時代の友人は、それぞれの人々にとって大きな財産なのではないでしょうか。大阪凌霜クラブをその出会いの場としたいものです。
名経営者である江崎勝久先輩の後を継ぐのは荷が重いことですが、幸い役員方をはじめ会員諸氏には各方面のエキスパートが揃ってらっしゃいますので、ご協力を得ながら、クラブの発展に努めて参りたいと思っています。どしどしご意見、アイディアをお寄せ下さい。皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げ、就任のごあいさつとさせて頂きます。